一般内科・消化器内科
一般内科・消化器内科

一般内科

主に内臓の疾患を診療する分野です。発熱・せき・たん・のどの痛み・下痢・インフルエンザなどの急性疾患から、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで、幅広く内科系疾患全般に対応いたします。
具合が悪いけど、何科を受診していいかわからないというような場合も、お気軽にご相談ください。患者さんの症状について十分な時間をかけておうかがいし、丁寧な初期診療をいたします。

生活習慣病

運動不足・喫煙などの生活習慣によって引き起こされる病気の総称が「生活習慣病」です。

生活習慣病に関連する病気

多くは自覚症状がないまま進行していきます。

生活習慣病が起こる原因

好ましくない生活習慣の積み重ねによって起こります。

偏った食生活

運動不足

喫煙

飲酒

日々の積み重ね

生活習慣病

生活習慣病の診療の流れ

来院

食生活・運動習慣・睡眠・ストレスの程度・既往歴など、患者さんの現在の状況をおうかがいします。

診察

患者さんによっては、採血・採尿などの必要な検査を行った上で、生活習慣病の評価をいたします。健康診断で生活習慣病の疑いを指摘された場合も再度、評価いたします。

治療

結果に応じて治療方針をご提案・ご相談・選択していきます。当院では、食生活の改善のための指導・運動習慣をつくることからアプローチしていきます。さらに追加の治療が必要な場合には、投薬治療も行っていきます。定期的に血圧・体重・採血結果等で治療効果を確認しながら、数値が改善するまでサポートいたします。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲に収める働きを担っています。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき将来的に心臓病・失明・腎不全・足の切断などの重い病気につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などを起こすことがあります。

【画像】糖尿病イメージ画像

糖尿病に多く見られる3大合併症

糖尿病性神経障害

血糖の高い状態が続いていると手や足先の神経に障害が起こります。

【初期症状】
  • 手足のしびれや痛み
  • 足先の異常な冷え
  • 足底部が皮をかぶった感じ
  • 砂利の上を歩いているような感じ・・・など
【進行症状】
  • しびれや痛みのために夜眠れない
  • 火傷や靴ずれから細菌感染をおこし、組織が死んだ状態 = 壊疽(えそ)する
  • ひどい場合には、足の切断

糖尿病網膜症

糖尿病が原因で、網膜に障害が起きる病気です。
視力低下・時に失明に至る場合もあります。

  • 糖尿病網膜症により年間3000人が失明しています
  • 初期の段階では自覚症状はありません
  • 自覚症状が出たときは、かなり重症になっています。定期的な受診を心がけましょう

糖尿病性腎症

高血糖が原因で腎臓の糸球体の血管が狭くなり、十分に老廃物がろ過できない症状です。

【画像】糖尿病性腎症イメージ画像

高血圧症

高血圧というのは、血圧が高いという病態です。たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いている場合をいいます。くり返しの測定で診察室血圧で最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧症と診断されます。自宅で測定する場合は、最高血圧が135mmHg以上、あるいは最低血圧が85mmHg以上を高血圧症とします。自宅での測定の基準値が5mmHg低いのは、自宅のほうが病院で測定するよりリラックスでき、その分血圧が低めに出るからです。
高血圧症は自覚症状がほとんどなく、放置してしまうと心疾患や脳卒中など生命を脅かす病気につながります。また、高血圧症の患者は推定で4300万人とされています。

【画像】高血圧症イメージ画像

脂質異常
高コレステロール血症
高脂血症

脂質異常症・高コレステロール血症・高脂血症は、いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指しています。脂質異常症を放置すると血管の動脈硬化が少しずつ進行し、やがて心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気が発症する可能性が高くなります。

診断基準(空腹時採血)

  1. LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
  2. トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
  3. HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
  • 脂質異常症:①②③のうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。
  • 高コレステロール血症:①のLDL(悪玉)コレステロールが140mg/dL以上の状態を指します。
  • 高脂血症:①②のいずれか、または両方当てはまる状態です。

消化器内科

専門医の下、胃や腸、肝臓、胆嚢、膵臓などについての診療を行っております。

胃・腸の病気の例

  • 逆流性食道炎
  • 慢性胃炎
  • ピロリ菌感染
  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 機能性ディスペプシア
  • 過敏性腸症候群
  • 大腸ポリープ
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病 など

肝臓・胆嚢・膵臓の病気の例

  • 脂肪肝
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 胆嚢ポリープ
  • 胆石症
  • 慢性膵炎
  • 膵嚢胞 など

また各種検査により、消化器がんの早期発見を目指し、適切な治療が受けられるよう、必要に応じて高次医療機関にご紹介いたします。

その他の症状

その他、次のような症状がある方は気軽にご相談ください。

  • 胸焼けがする
  • お腹が痛い
  • 胃がもたれる
  • 食欲がない
  • 吐き気がある
  • 便秘もしくは下痢をしている
  • 便に血が混じる
  • 黒い便が出る
  • 皮膚や目が黄色くなった
  • 急に体重が減った など

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜が刺激されて炎症を起こす症状です。
食道と胃の間にある下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)が、胃の内容物(胃酸や食物)の食道への逆流を防ぎます。この機能が低下することで内容物が逆流します。

【画像】逆流性食道炎解説イラスト

主な症状

  • 胸焼けがする
  • おなかが張る
  • ゲップが出る
  • 苦い水が上がる

症状が出るタイミング

  • 食事の後
  • 横になったとき
  • おなかに力を入れたとき
  • 前傾姿勢をしたとき

逆流性食道炎の仕組み

【画像】逆流性食道炎の仕組み解説イラスト

ヘリコバクター
ピロリ菌感染症

ピロリ菌とは

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の中に棲むらせん状の細菌で、胃の潰瘍に大きく関与しています。
ピロリ菌は、尿素と反応しアンモニアを発生させ胃粘膜を傷つけます。また、毒素を持つことがあり、免疫反応により白血球が胃粘膜に集まって炎症を起こすことがあります。その結果、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどが発生する事があります。

【画像】ピロリ菌解説イラスト

ピロリ菌除去の検査と流れ

ピロリ菌の検査

ピロリ菌が胃の中にいるかどうかを検査します。

  • 内視鏡を使う方法
    内視鏡検査時に採取した少量の組織の中のピロリ菌を調べます。
  • 内視鏡を使わない方法
    吐き出した息を調べる検査と、便の中の菌を調べる方法、ピロリ菌の抗体を調べる検査があります。
ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の存在が確認されたら、除菌治療を行います。
指示通りにお薬を飲みましょう。途中でやめてしまうと、除菌ができなくなることがあります。

ピロリ菌の再検査

除菌ができているかを、治療の4週間後以降に検査します。
除菌できていない場合は二次除菌を行います。

脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積した状態のことをいいます。肝臓に対する脂肪の割合が5%を超えた場合をいい、わかりやすく例えると脂肪肝とはフォアグラです。脂肪肝を放置すると、最終的に肝硬変や肝がんに移行する可能性があります。

【画像】脂肪肝解説イラスト